管理者ってどんなひと?経営者との違いは?
- 管理者と経営者の違い
- ・経営者…会社を代表して運営している人。お金を出して訪問看護ステーションを作った人。
・管理者…社長に雇われて、ステーションの管理を任されている人。
と言う前提でお話をしていきます。
『経営者』は経営規模や運営状況で、収入が大きく変動します。
説明が難しくなるため、別の記事で解説をしていきたいと思います。
今回は『管理者』の年収にフォーカスしていきます!
訪問看護ステーション管理者の年収は?
訪問看護ステーション管理者に限定した、平均年収の統計データは見当たりませんでした。
大手求人サイトを参考にすると、年収550万円〜700万円程度で求人を出している法人が多い印象です。
私の周囲の訪問看護管理者は、年収のボリュームゾーンは600万円前後に落ち着いています。
看護師の平均年収は491万円、リハビリは409万円(※厚労省調査)、訪問看護師で420万円(看護roo!ナースな私のお仕事)である事を考えると、かなり高い水準であると言えそうですね!
給与の幅が大きく設定されているのは、実績や経験で報酬額が変動するためです。
最初から満額の報酬を得られることは考えにくいため、管理経験の少ない方であれば500万円程度からのスタートが一般的であると考えられそうです。
管理者にはどんな人がなれるの?
結論:常勤または専従の看護師、保健師のみ。
ステーション設立の際は、指定基準を満たした上で都道府県知事に認めてもらうことが必要です。
都道府県知事が認可を下す条件(指定基準)の一つに、管理者の業種指定があります。
指定基準の一つに管理者の業種指定があります。現在訪問看護ステーションの管理者となることが出来るのは、基本的には常勤または専従の看護師と保健師のみとなっています。
リハビリ職員は管理業務ができない?
管理業務はリハビリ職員も可能!むしろ多くの企業で採用されています。
管理者はダメなのに、管理業務は良い。ここに矛盾を感じる方も多くいらっしゃると思います。
しかし管理業務の内容については明確な指定がないため、リハビリ職員でも管理業務を担当することは可能です。
むしろリハビリにおける教育や人事などの管理業務を、リハビリ職員に一任している企業は決して珍しくありません。
看護職員の管理とリハビリ職員の管理は、全く異なる領域になるためです。
訪問リハビリは利用者さんからのニーズも高く、在宅療養の潤滑剤ともいえる存在です。
令和1年度の調査では全体の訪問件数のうちおよそ53.1%(※厚労省)を占めています。
リハビリ職員へのマネジメントの質向上無くして、安定したステーション運営は不可能だといえるでしょう。
リハビリ職員の管理業務の重要性から、管理業務を担当するリハビリ職員に対して、看護師の管理者と同水準の給与を支給している企業も多いです。
訪問看護ステーション管理者の仕事は?
訪問看護ステーション管理者の仕事は、所属している会社によってまちまちです。
しかし、一般のスタッフより多種多様な業務を求められることになります。
管理者の必須業務内容
- 関係医療機関との連携
- 電話対応
- シフト作成
- 訪問スケジュール調整
- スタッフの育成
- 勤務実績確認
- 介護保険・医療保険訪問実績確認
- 関連機関への営業
管理者が行う可能性のある業務
- 地域包括組織との交流(委員会や連絡会議などへの出席、懇親会)
- 医療介護報酬請求
- 新規利用者との契約
- 担当者会議
- 経理、財務管理
管理者の業務量が多いステーションの見分け方
事前の情報収集はしっかりと行っておきたいですね。管理者の忙しさを示す指標には、残業時間がありますが正直に教えてくれる所は少ないでしょう。
- ①管理者の1日あたりの平均訪問件数。
- ②保険請求業務を任されるか。事務で行うか?
- ③書類管理業務は事務で行ってくれるか?
この3つの質問で、管理者の負担量を推し量ることができると思います。
事務が機能している会社は、煩雑な書類業務がカットできるため、かなり業務負担が軽減すると思います!
結論:訪問看護ステーション管理者の年収は?
- 年収550万円〜700万円
- 訪問看護管理者年収は看護師の平均年収よりも高額
- 届出上の管理者ではなく、経営サイドで雇用されればセラピストでも管理業務を行える
- 管理者は多忙。マルチタスクを遂行する能力が求められる。
まとめ:管理者を目指す上で注意すべきこと

管理者の業務負担はステーション管理を統括する企業側の体制によって、大きな差が出る事が考えられます。訪問看護ステーションの管理者を志望して転職をするのであれば、事前の情報収集はしっかりとしておきたいですね!